小学部だより

小学部だより 2025年4月号
小学部だより
〜変わらずに、変わり続ける。
2025年度の小学部教育について〜
「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」
(エフェソの信徒への手紙5章1節)
新しい学年、新しいクラス、新しい担任の先生との出会いに恵まれ、新年度が始まりました。みなさんお嬢様のご進級おめでとうございます。そして、新一年生のみなさんはご入学おめでとうございます。
さて、新年度最初の小学部だよりですから、創立141年目を新たな体制でスタートする東洋英和女学院小学部の2025年度の歩む方向性について記しておきたいと思います。
小学部教育の目的は、学院の『敬神奉仕』というスクールモットーを東洋英和の一環教育の中で、子どもたちに伝え、人格形成の基礎として『神さまのために人のために』働くことのできる人間を育てることにあります。
私たちは今、社会、経済、環境などの様々な分野で前例のない変化に直面しています。正解が見出しにくい世の中、未来予測が困難な時代において、子どもたちに身につけてほしい力とは、好奇心や創造性、強靭さとしなやかさ、自立し自走できる力、自ら問いを立てて、解決していく力です。すなわち、学び続ける学習者としての全人的な成長を期待したいと考えています。小学部の6年間においては、その基礎となる力を教職員と保護者、時には地域社会と協働しながら育んでいくよう、取り組んでいかなければなりません。これからの小学部での学びが “Being Active in God’s world”(神さまから委ねられた世界で、人々のために自ら考え行動する)という、学院ビジョンの土台となるべく、すべての教育活動が『敬神奉仕』につながるよう、聖書のみことばを中心とした学校運営を行います。
2025年度、具体的には以下を重視した取り組みを行っていきます。
1.キリスト教教育
チャプレンを中心としたキリスト教の学び。聖書のみ言葉と祈りを大切にしたキリスト教教育を展開していきます。社会の中で弱くされた人のことを覚え、能登半島地震や豪雨災害、世界各地で続く紛争や災害についても関心を持ち続けられるよう取り組みを続けていきます。
2.教科教育・学習
低学年は1クラス2名の担任、副担任を配置し、きめ細かい対応ができるようにします。また、苦手意識を持ちがちな高学年の算数は緩やかな習熟度別の少人数クラスとします。塾や習い事で疲弊させることのないようにご配慮ください。また、毎日の家庭学習で基礎基本の徹底ができるよう、どうぞご家庭でもご協力ください。
3.体験的な学び
学校では机上の勉強だけではなく、実体験を重視した学びを重視していきます。遠足や社会科見学、追分での夏期学校、茨城での自然学習など楽しみながら子どもたちの興味関心を引き出す体験学習を実施します。また、4年生以上の学年では大使館訪問や海外プログラムなど、世界へ視野を広げる機会が持てるよう企画していきます。
本日、別紙にて配布いたしましたが、共感する心を育む「動物介在教育」、School Therapy Dogの取り組みについても先進的な教育アプローチとして、ご理解いただき、見守っていただければ幸いです。(もちろん部長室へ会いに来ていただいても歓迎します!)
東洋英和幼稚園と小学部は六本木西地区再開発事業の只中にあり、不確かな移転時期など難しい舵取りを求められています。また諸物価の高騰が続くなど、学校運営は容易ではありません。そんな時だからこそ、創立140周年から、次の150周年を目指しつつ、草創期の先人たちの建学の精神に立ち返り、キリスト教学校としての教育の本質、東洋英和のミッションを問い続けていきたいと考えています。至らないこともあるかと存じますが、神さまのため、そして愛する子どもたちのために、今年度も引き続き、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
小学部長 𠮷田太郎
小学部の様子をご覧ください

卒業式

スキー教室 志賀高原一ノ瀬スキー場

正門の桜

花壇のチューリップ