小学部だより

小学部だより第2403号

小学部だより

「聖霊降臨日に想う」


「すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、他国の言葉で話し出した。」

(使徒言行録 2章4節)


 ペンテコステとはクリスマス、イースターにならぶキリスト教の三大祝日の一つです。イエス・キリストの復活から50日後、弟子たちの上に突然、激しい風が吹き、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人ひとりの上にとどまりました。すると、一同は聖霊に満たされ、外国の言葉を話しだし、周りの人々を驚かせました。この不思議な出来事をペンテコステ(聖霊降臨)と呼びます。聖霊の力に突き動かされるように、弟子たちは世界中へ出かけていき、教会を建て、福音を宣べ伝える働きをしました。ですから、ペンテコステは教会の誕生日とも言われる大切な祝日となったのです。ところで、この「聖霊」とは何か?ということに触れておきましょう。ギリシャ語で「プネウマ」、ヘブライ語では「ルーアッハ」ともあらわされる「聖霊」とは、「風」とか「息」、「大いなる者の息」という意味になります。天地創造の6日目に神がご自身の似姿として、土でできたアダムの鼻から息を吹き入れ、生きるものとして創造されました。命が生まれる時、「産声をあげる」。命がなくなるとき、心臓の働きよりも、呼吸に重きをおいていたからこそ、「息をひきとる」という言い方をするのかも知れません。「聖霊」それは人を動かす神の力ともいえるでしょう。
今年の聖霊降臨日は、奈良県の大和高田市の小さな木造の礼拝堂で守りました。そこは私が中学高校時代にとても影響を受け、お世話になった牧師さんが司牧されている教会だったからです。高校時代、将来の進路を考えた時に、キリスト教を学びたい、牧師になりたいかも……。と考えるようになったきっかけとなった牧師さんでもありました。その後、師は京都の舞鶴へ赴任され、お会いすることがなくなり、私は同志社大学の神学部へと進み、大学院を修了し、いよいよ牧師養成の全寮制の神学校へという直前に、逡巡、紆余曲折あり、方向転換をし、聖書科の教師となりました。あれから30年間、時折ふっと私の心の中のどこかに聖職者にならなかった、なれなかったことへの負い目のようなものを感じることがありました。『エルサレムの2階部屋で弟子たちが赤い炎のような聖霊を受け、外国の言葉を話し出した不思議な出来事の後、キリスト教が世界中に広がっていきました。教会に集う人たちが「聖霊」に満たされ、それぞれに与えられている賜物を活かし、外の世界へと押し出されていったのです。』というペンテコステのメッセージを聴きながら、「あなたの選んだ道は、あなたの歩んできた道は、それでいいんだよ。」と、師が私に向けて語りかけてくださっているように感じ、胸が熱くなるような不思議な体験をしました。ペンテコステ(聖霊降臨)の出来事は教会の誕生日であり、聖霊に満たされた人々が歩み出したことを記念する日です。140年前、「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15)という聖書の御言葉に突き動かされた人々によって建てられた東洋英和女学院に私たちが導かれ、ここにあることに感謝します。

小学部長 𠮷田太郎


春の遠足・低学年 新宿御苑

お友達との親睦を深める1日

中学年 小金井公園

たてもの園で昭和の銭湯に

高学年 子どもの国

オリエンテーリング

3年生 社会科

屋上から学校の周りを観察

昇天日礼拝

全校で捧げる昇天日

4年生 社会科 水道キャラバン 

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運動会・1年生

「トランペット吹きの休日」

応援団「フレー、フレー」

6年生「騎馬戦、負けないぞ!」