小学部だより
小学部だより 2026年1月号
小学部だより
〜イバホルニア〜
二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。(マタイによる福音書18章20節)
12月末に『イバフォルニア』・茨城のカリフォルニアに行ってきました。4 年生が 2 月に出かける冬の茨城体験学習の下検分と農家さんたちとの現地プログラムの打ち合わせのためでした。イバホルニア?なんのこっちゃ?という方もいらっしゃると思われますので、解説をしますと......、「茨城の海岸をカリフォルニアのような魅力あふれるビーチに」というコンセプトで、茨城県ひたちなか市の阿字ヶ浦海水浴場で立ち上げられた地域活性化のための「イバフォルニア・プロジェクト」その場所でした。
冬なのでビーチリゾートというわけにはいきませんが、海の景色を眺めながら、茨城県の農業、特産品である干し芋工場での体験学習を企画します。阿字ヶ浦の近くに「ほしいも神社」なる看板を見つけましたので立ち寄ってみました。すると、黄金色の鳥居がいくつも連なり、伏見稲荷神社のミニチュア版という様子の可愛らしい神社。お芋の形に型抜きされた絵馬には「金持ちになれますように」「外車が欲しい」「結婚相手」「アイドルに会えますように」などなど、俗っぽい願いが恥も外聞もなく掛けられており、思わず吹き出してしまうほどでした。「ほしいものが手に入る」というのが「ほしいも神社」のご利益とか。駄洒落?しばらくすると、地域の人が集まってきて、広場には小さな特設ステージやキッチンカーまで。「何かあるんですか?」と尋ねると、にこやかにチラシを配りながら、「午後からこちらでイベントがありますので良かったらどうぞ」とサンタ帽をかぶった屈託のない笑顔の女性。手にとって目をやると「ゴールデン・クリスマス」(神社×クリスマス!?)と書かれていました。神仏習合をさらに超越したクリスマスイベントを神社で?クリスマスって Christ の mas だから、キリストのミサであり、神としてのキリストの愛が世界へ広がっていくーっていう事なのに、云々かんぬん...などとブツクサ呟いてみたものの、これはこれで、なんとも微笑ましいと言いますか、究極の多様性、いわゆる Diversity というものなのかも知れないなぁと感心しながらその場を後にしました。
私は「祈り」と「願い」とは分けて考える方が良いと思っています。自己実現や自分の欲望のための願いではなく、他者のためへの祈りや、奉仕に価値があるということを伝えたいと思っています。しかし、現実社会では限られたリソースや富を利口な者が我先に手に入れたり、時には収奪したりということを目の当たりにします。私たちはこの世的な価値と神の国の価値はどんどん乖離していく時代を生きています。だからこそ、拒絶や否定ではなく、包摂することをこれまで以上に意識しなければならないでしょう。
ちょっとしたユーモアを忘れないように、「神さまのため、人のため」に歩めるわたしたちでありますよう願っています。2026 年もウマくいきますように。
小学部長 𠮷田太郎
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