小学部長ブログ

南阿蘇「震災遺構」を訪ねて

九州ルーテル学院大学での配信・会議を終えたその夜、台風の影響により、9日は熊本から羽田は全便欠航とのメール。ネットも電話も問い合わせが殺到し繋がらないようなので、覚悟を決めて2日目のプログラムで予定していたフィールドワークの地へ、来年度の実施に向けて足を運ぶことに。

熊本市内から益城の空港を抜けて南阿蘇へ向かいます。熊本地震の震源でもあった立野。7月15日に全線開通した「南阿蘇鉄道」。南阿蘇村の立野駅から高森駅17.7キロを結ぶ列車。熊本地震から復旧まで7年3ヶ月。トロッコ列車も味があって、大江戸線とは大違い。

こちらも今年の7月15日にオープンしたばかりの「熊本地震震災ミュージアム」

地震や豪雨といった自然災害が毎年のように頻発していますので、熊本地震は県外の人にとっては、記憶が薄いものになっているかも知れませんが、28時間の間に震度7の揺れが二度続き、甚大な被害を及ぼしました。「最初に起きた揺れが本震とは限らないので、油断せずに備えなければならない。」という教訓を残した震災でもありました。

東海大学と国道57号を結ぶ阿蘇大橋の崩れた橋脚。

火山灰でできた山肌は脆く、大規模に表層崩落を起こし、7年経った今でもその爪痕を確認することができます。

大自然の前では人間は本当に小さな存在でしかないのだということを教えられます。都会に暮らす私たちは、大いなる自然を軽視してはいないだろうか・・・。台風6号だけでなく、お盆にかけて7号も発生。夏休みでお出かけの子どもたちの安全を祈ります。