小学部長ブログ

アイメイトの卒業試験へ

クリスマス前の某日、師走の銀座。

お誘いを受けて、アイメイト協会のアイメイトと使用者さんの歩行訓練の最終試験を見学させていただきました。アイメイト協会は日本で最も古い盲導犬の育成団体です。かつてこちらの協会で繁殖奉仕のボランティアをさせていただいていた関係で、繁殖した子犬がアイメイト(盲導犬)として、ペアを組む使用者さんとの卒業試験を見学させていただくことができました。

この日の卒業試験に挑むのは2組の視覚障害者さん。四週間、住み込みで協会での歩行指導を経て、練馬にあるアイメイト協会から電車を乗り継いで、最終試験場の銀座四丁目のスタート地点へ。ここから、銀座一丁目まで歩き、横断歩道を渡って、もう一度4丁目まで戻ってくるコース。私たち繁殖者や約1年間の子犬時代を過ごした飼育奉仕家庭の方は犬が匂いを嗅ぎ取って気が散ってしまわないように、通りの反対側から並行して見守ります。唯一、銀座一丁目の横断歩道を渡ってくるときだけ近くですれ違うという飼育奉仕の方にとってはなんとも言えない瞬間。私のように繁殖者の場合は生後2ヶ月だけなので、そこまでの感動はないかと思っていましたが、アイメイトと使用者さんの緊張や、なんとか無事にコースを歩ききって!という気持ちで胸がいっぱいになりながらの銀座歩行。

無事に試験終了。合格のお祝いには、2組のアイメイトペアの皆さんと、まだ身体障害者補助犬法などができる前から、補助犬の同伴を歓迎してくれていたというインド料理のお店でランチを。

混み合う店内でも、もちろんアイメイトたちは微動だにせずにスティ。他のお客さんも慣れたもので、こうして社会の受け入れが少しずつ進んでいくことが大事なのだなぁと感じる1日となりました。